2026/08/21

ももかぐこらむ No.5

* * ♪ ♬   ももかぐこらむ ~知ってみよう、里親のこと~  ♪ * *

5回目の今回は、養子縁組里親さんの里親体験談をご紹介いたします。

里父さんに里親認定から現在の暮らしについて思いを綴っていただきました。

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   こころを繋ぐ、家族になる

「私も同じ気持ち。そうしよう。」                                                  里親支援センターからマッチングに関する電話を受け、その話を妻にしました。「どんな子どもであっても、マッチングを受けたい。」話の最後に私の気持ちを伝え、帰ってきた返事です。

 子どもを育てたい” 子どものいる家庭を築いていきたいという願いを持ちながらも子どもを授かることが難しい私達夫婦は、話合いの上里親になることを決意しました。里親になると決めてから、里親支援センターの訪問、研修やトレーニング、勉強会への参加等、私達にできることを積極的に取り組みました。取り組みを通じて「子ども育てたい」という願いは更に強くなっていくのを感じていました。

 加えて研修やトレーニングでは育児のスキルを習得するだけでなく、さまざまな背景を持つ子ども達と接すること、社会的養護の意義と里親が果たすべき役割、多くの人々が連携してこの活動を支えていることを知ることができました。このことは、現在里親としての活動するにあたり、とても大きな財産になっています。

 マッチングをする子どもと初めて面会する日は、嬉しさと緊張が混じり合った何とも言えない感覚でした。マッチングの会場では、児童相談所、里親支援センター、養護施設それぞれのスタッフの方から、委託に至る経緯や子どもの特徴に関する説明を受けました。

「可愛い。」                                                        初めて子どもの顔を見た私達の感想です。改めて引き受けさせていただく旨の回答し、正式にマッチングに進むこととなりました。併せて、私達が特別養子縁組を希望していることも踏まえて、委託の際はそれを前提とすることもしっかりと確認していただきました。

 マッチングでは平日は私が、週末は夫婦で子どもに会いに行きました。会っている時間の大半子どもは寝ていましたが、腕の中でスヤスヤ眠る顔を見ているだけで幸せな時間でした。週末しか会えない妻も、会えた時には嬉しそうに抱っこし、ミルクやオムツ交換のタイミングがあれば進んでやっていました。

 また自宅では委託が決まった時を想定し、ベビーベッドを始め必要なものを準備していきました。これには驚くほど妻が率先して取り組み、あっという間に子どもが生活できる環境が出来上がりました。家庭訪問でも「しっかり準備が進んでいますね。」との言葉をいただき、妻に感謝した事を覚えています。

 幸いにもマッチングは順調に進み、委託が決まりました。ただ、子どもを我が家に迎え入れる前に、親族やご近所様にはある程度説明が必要でした。親族は私達の里親への想いを知っていたこと、また親族に特別養子縁組の親子がいることから喜んで話を聞いてくれました。近所の親しい方には、実際に子どもの顔を見てもらい里親として預かっていることを説明すると、笑顔で応援して下さいました。

 私自身、里親としての活動に対して隠すようなことは何一つ無いと考えています。一方でこれから子どもがこの地域の一員として生活していくことを考えると、説明すべき相手や範囲、タイミングをしっかりと考え、適切に説明することも欠かせません。悩んだ時には児童相談所や里親支援センター、養育施設の方々に相談すると、しっかりと相談に乗ってくれました。

 正式に委託を受け、我が家に新しい笑顔が増えてから約一年が経ちました。この間ずっと、子どもの成長する姿を見守らせてもらいました。好みや興味・関心を持つものが次々と変化し、次々と色々なことができるようになり、驚きと喜びの連続です。機嫌や体調の悪い日もありますが、子どもの顔を見ると疲れは吹き飛びます。そんな当たり前の日常を与えてくれた子どもに心から感謝しています。

 現在、特別養子縁組に向けた手続きが進んでいるところです。今後申請が受理されれば、戸籍上も正式に我が子となります。特別養子縁組の成立は、私達夫婦にはたっての願いですが、真に目指しているのは家族としてこころを繋ぎ、幸せな家庭を築くことです。これは血の繋がりや戸籍上の繋がりとは違い、相手への理解や尊重、愛情といった目に見えないものを少しづつ積み上げていくことでしか得ることができない家族の形です。また私達には、子どもが将来大きくなった時に、きちんと自立し社会の一員として生きていける一人の人間に育て上げる責任があります。責任は重大ですし、これから数多くの課題に直面すると思います。

 親子の数だけ、家族の数だけその姿が存在します。私達も私達が目指し幸せと考えている親子、家族の姿になれるように、笑顔を大切にしながら生活していきたいと考えています。これらの日々を家族で迎えることができると思うと、楽しみで仕方ありません。

♪ 次回は 児童相談所のお話 を予定しています。

 

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